2015年08月31日

こころが形になる No1704

おはようございます。

今日もご覧いただきありがとうございますnpo02

本田宗一郎さんの素敵なお話です。


~~~


本田(宗一郎)さんはいつもしつこいくらいに

「いいものをつくるにはいいものを見ろ」

とおっしゃっていました。


ある時、こんな苦い経験をしたことがあるんです。



「アコード」の四ドア版をつくっていた時のことでした。

僕らのデザインチームは、

四ドアを従来の三ドアの延長線上に考えて開発を進めていた。



ところが本田さんは

「四ドアを買うお客さんの層は三ドアとは全然違うぞ」

と言って憚らない。



ボディは四角く、鍍金を付け、

大きく高そうに見えるようにしろと言われるのです。



僕は内心、そんな高級車は

よその会社に任せればいいと考えていました。



ほんの気持ち程度の対応しか見せない僕らに、

本田さんは

「君たちはお客さんの気持ちが全然分かっていない。

自分の立場でしかものを見ていない」

と日ごとに怒りを募らせてきます。



毎日よく似たやりとりが続き、我慢の限界を感じた僕は

「私にはこれ以上できません。

そんな高級な生活はしていませんから」

と口にしていました。



本田さんはそれを聞くなり

「バカヤローー」

と声を荒げ、

「じゃあ聞くが、信長や秀吉の鎧兜や

陣羽織は一体誰がつくったんだ?」

と言われたんです。



大名の鎧兜をつくったのは、

地位も名もない一介の職人。



等身大の商品しかつくれないのであれば、

世の中に高級品など存在しなくなる。

自分の「想い」を高くすればできる。

心底その人の気持ちになればできるんだ。



つくり手は、

その人が欲しいのはこういうものだ

ということが分からなければダメなんです。

想像する力ですね。「像」を「想」う。

その人になり切る。



それができなければよいデザインは生まれない、

と教えてくださったんです。



僕が四十歳になった時

「形は心なり」

という言葉がふっと胸の中に浮かんできました。



やはりいい心でものを考えないといい製品はできないし、

形のいい製品はやはりいい心でできているんだなと

思うようになりました。



元ホンダ常務 岩倉信弥氏

(「致知」2007年8月号)

~~~~

ものや作品を作り上げるために必要な

「こころ」

とっても大切ですね♪


どんな仕事でも

「こころ」をもって取り組みたいです♪



長野/新潟の美容ディーラー  早川美容商事





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この記事へのコメント
同感です‼
だから美術館に行きたい
音楽も聴きたい
美味しい物食べたい!
Posted by かつ at 2015年08月31日 08:13
像を想う!

お客様のお顔を思い浮かべて商品やサービスを用意する。

マーケッティングの基本ですね。
Posted by HARDY at 2015年08月31日 22:50
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