天使の仕事
私の好きな詩を紹介します。
【美容師とは天使の仕事】
シャンプーとは
いやな思い出を
流してあげること
カットとは
ひきずっている過去を
切り落としてあげること
セットとは
心を整えてあげるこということ
天使の仕事にいつも誇りを。
これは、私がメーカーに勤めている時に
教えていただいた教えていただいた詩です。
この仕事は本当に「天使の仕事」だな~
と感じることは今まで多く経験してきました。
その中でも一番感じたのは
新潟中越地震の時でした。
当時新潟エリアを担当していた私は
震災の被害を目の当たりにしました。
道路はボコボコ
鉄柱は倒れ
2階まであったであろう家も
ペシャンコになって
全壊の家もありました。
美容室でも鏡は倒れ
店販商品の台も倒れ
商品は地面に転がり
床に亀裂が入っているお店もありました。
水道やガス、電気も止まってしまった地区もあり
その被害は想像を超えていました。
そんな中、被害が大きかった地区の中でも
水道、ガスが止まらなかったサロンさんで
被災者に向けて無料でシャンプーをしていました。
その方は、自身の家も壊れ仮設住宅に住んでいましたが
シャワーも浴びれない状況の中にいる方に向けてボランティアをしていたのです。
阪神淡路大震災の時もそのような話は聞いたことはありましたが
身近となった経験談に鳥肌が立ったことを今でも思い出します。
まさに、「いやな思い出を洗い流してあげること」ができたのではないでしょうか。
そして、そのシャンプーをした人たちは
気分をリフレッシュし明るい笑顔になったと聞きました。
そのお店には、その頃にシャンプーをした人が今でも来店されるそうです。
美容師は
そんな人と人とが心で繋がれる素敵な仕事だと私は思います。
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